陽

ベルリン・天使の詩の陽のネタバレレビュー・内容・結末

ベルリン・天使の詩(1987年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

リバイバルありがとうございます。

ずっと気になっていたので観れて良かった。
モノクロであることは知ってたんですがカラーもあったのですね。

天使と人の視界によってモノクロとカラー分けてるの良かったな。
天使の視点で見ていると、人間の不安だったり嫌な事だったりネガティブな事ばかりで、天使が触れてマシになるぐらいで……
全体的にどんよりしていて、息苦しいなと思っていたのに、ダミエルはずっと人間に憧れていて、人間になった後のダミエルから見た世界はずっと明るかった。

どちらかと言うと私はカシエルの視点で観ていたかもしれない。
ダミエルが人間になった瞬間の寂しさが物凄く大きかった。
カシエルはどんな思いだったのかあまり分からないけれど、彼も人間になったダミエルを見守り続けるように、ダミエルと同じように人を思う気持ちは同じぐらい強いのだろうと思う。

人間のネガティブな気持ちを和らげることは出来ても、自殺までは止められないのが凄くしんどい。
自殺を止められなかったカシエルの叫びが心に響く。苦しい。
そんな悲しい別れを何年も見てきたんだろうけど、その別れが自分の身近な存在であるダミエルに来るのが苦しい。ダミエルが人間になりたいと言っているから、応援したい気持ちはあるけれど、もう天使であるカシエルは見えないこと、天使には戻れないこと、人間には死があって別れが来ること……俺はそれに耐えられねぇ……

全体的に詩的な表現?で、朝頭がそんなに働かない中見たので全て頭に入っている訳では無いのですが、最後らへんめちゃくちゃグルグル考えた。

カシエルが凄く気になってるのですが(感想見てもそうだと思いますが)、この作品二作目あるのね……!?
しかもカシエルの話っぽい………観よう。
陽