インドネシア独立をインドネシア人と共に戦った日本兵のお話。
こうした事実があることが驚きだが、インドネシア以外にもベトナムでもこうした戦いがあったという。
物語は350年間オランダの植民地として圧政を強いられていたインドネシアは、伝説にあった通りに「黄色い人がやってきてインドネシアを救う」が現実のものになった。
徐々に日本人とインドネシア人の友好が深まってくるのだが、日本兵は軍人としての立場からのセリフしか言えない。その裏側の友情が見え隠れするところに思わずホロリとしてしまった。こうした認識がもっと深まれば両国家にとっての絆がもっと強いものとなると思う。
ただ単に日本バンザイの映画ではなく、圧政をしくか融和政策を取るかの議論があったり、インドネシア人との争いも描かれている。おそらくバランスをとるためと時系列を淡々と描くという意味があったのだろうけど、もっとダイナミックな友情や恋愛の人間ドラマがあったほうがよかったと思う。
それとパラシュート舞台がインドネシアに降下してくる描写は必要であったと思う。それと独立戦争が局地戦ばかりで大局の戦争が感じられないのは残念。おそらく予算的に無理だったのだろうけど。