佐藤克巳

歌ふエノケン捕物帖の佐藤克巳のレビュー・感想・評価

歌ふエノケン捕物帖(1948年製作の映画)
4.0
1946年以来の日劇、有楽座を連日満員にしたエノケン榎本健一と笠置シズ子の偉大な二人エンターテイナー競演の映画化を、渡辺邦男監督のスピーディーな演出が効果を上げたミュージカル喜劇映画の秀作。エノケンと藤山一郎の駕籠かきは、歌え踊れの陽気なコンビだが、女房笠置シズ子怖さに早く帰りたくないエノケンに対し、恋人旭輝子会いたさに帰りたい藤山だが、長屋も隣同士。ある時、笠置に投げ飛ばされたエノケンが壁を突き破る。旭が浪人に追われ藤山に匿われ壁を挟んで右左。浪人の背後にエノケン二役の悪徳教祖。格闘の末、どちらが駕籠かき?フィナーレは、長屋の藤山と旭のお祭り騒ぎ。
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