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續姿三四郎のkazu1961のレビュー・感想・評価

續姿三四郎(1945年製作の映画)
3.4
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2021-653 再鑑賞
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋前作『姿三四郎』の大ヒットを受けて急遽製作されたためか、太平洋戦争終結間際という時期を反映してか、残念ながらやや粗くて、早急に作った感は否めないかもしれません。特にクライマックスからエンディングにかけては、画像が黒やけしてることもありますが、檜垣流空手の気合聲だけの緩慢な動きや、最後のオチなどはやはり残念なできだと思ってしまいます。

🖋本来はこのクライマックス、三四郎役の藤田進は前作を上回る迫力を見せるべく、素足で雪上の大立ち回りを演じたりしたのですけど。。。そして時節柄、戦意昂揚映画の意図が強くなり、アメリカ人水平をやっつけたりアメリカ人スパラー(ボクサー)をやっつけるシーンなどがあり、本作の評価に関して黒澤明監督があまり多くを語らないのはこの辺りかと。。。

🖋しかしながら、単純に娯楽映画として観るととても楽しめ、これも時節柄か人間ドラマや恋愛模様はかなり割愛され、格闘技映画、スポ根映画になっているのは、これはこれでシンプルに楽しめます。アントニオ猪木に先駆けて柔道vsボクシング、柔道vs空手など異種格闘技の闘いをこの時期に描いているのも驚きでした!!

🖋さらに黒澤明監督ならではの陰影を使った映像やオーバーラップの多用などダイナミックな演出は健在なので、ここも見どころですね。

😊Story:(参考:Amazon )
長い旅から修道館に帰って来た姿三四郎(藤田進)だったが、右京が原の闘いで彼に敗れた檜垣源之助(月形龍之介)の弟ふたりが、復讐のため三四郎の命を狙うようになる。しかし三四郎は、師匠の矢野正五郎(大河内傳次郎)から他流試合を禁じられており…。

🔸Database🔸
・邦題 :『續姿三四郎』
・原題 : ※※※
・製作国 : 日本
・初公開 : 1945
・日本公開 : 1945/05/03
・上映時間 : 82分
・受賞 : ※※※
・監督 : 黒澤明
・脚本 : 黒澤明
・原作 : 富田常雄
・撮影 : 伊藤武夫
・音楽 : 鈴木静一
・出演 : 大河内傳次郎、藤田進、轟夕起子

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
黒澤明の記念すべき監督デビュー作品「姿三四郎」の続編。前作のラストでライバルを倒し旅に出た三四郎の帰還から、その後の格闘遍歴を描く。出演者も前作とほぼ同じで、三四郎に敗れた源之介を演じた月形龍之介が彼の弟に扮し、兄の復讐に燃える鉄心役で再登場している。クライマックスはその鉄心と三四郎が極寒の雪山で壮絶な死闘を繰り広げる。
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