りょーこ

侍のりょーこのレビュー・感想・評価

(1965年製作の映画)
4.5
岡本喜八監督が描く桜田門外の変

もうタイトルが出る所からして素晴らしい!満点!!

監督初の本格的時代劇とのことで、じっくりとあの有名な暗殺事件の裏側を描きつつも、観やすく楽しくそれでいて人間臭さもしっかりとあるエンタメ作品となっていました☆

土砂降りで濡れネズミになり、雪にまみれ池に落ち、斬って斬られて血だらけぐちゃぐちゃ、しかしすぐには死なないリアルさよ!

配信にしかないのでソフトポチったら、示現一流の殺陣解説や岡本喜八監督によるクライマックスシーンの大量コンテ等の特典が入っててさらにニマニマ♪



安政2年。

水戸浪士たちによる大老井伊直弼暗殺計画が立てられている。

しかし、どうやら内通者がいるらしい。
怪しいのは二人。

素性は怪しいが示現一流の使い手、新納鶴千代(三船敏郎)。
身元は確かな文武両道な浪人、栗原栄之助(小林桂樹)。

浪人を束ねる星野監物(伊藤雄之助)は、二人を監視させるのだが……



ちらりと天本英世や志村喬、二瓶正也まで!
そして東野英治郎じーちゃんも!!

三船敏郎は確かに演技は一辺倒なのだけど、存在感とカリスマ性は唯一無二よね☆
あと足が器用(笑)

伊藤雄之助は『ああ爆弾』で物凄いインパクトある顔だなぁとコミカルなイメージでしたが、今回は滅茶苦茶怖かった!

あの顔で嫌味なキャラとか似合うわぁ~

きはっつぁんはキャスティングも本当に上手いですよね♪

そんなこんなでラストの殺陣は大迫力!

お前、拳銃使うんかーい!
まだ死なんのかーい!

スピーディで容赦無い大人数での殺陣祭り!!

122分も全く気にならない傑作でした(*‘ω‘ *)
りょーこ

りょーこ