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トラ・トラ・トラ!のmendeのレビュー・感想・評価

トラ・トラ・トラ!(1970年製作の映画)
3.5
戦争映画だけど、真珠湾攻撃は最終盤。
開戦に至るまでの日米両政府、両軍の外交、交渉、いざこざなどがけっこう長くて地味。日本人ならともかく、アメリカ人が近衛首相やら東條英機やら、野村&来栖コンビの話を見ても、面白いのか疑問。というか、わかるのかな?
長いわりにはハルノートをめぐる外交のやりとりは、ちょっと描写が薄い。
そこが肝心じゃないかという気がするし、どう描くのか見たかった。
でも両国で見解が分かれるところなのかな。

爆撃場面は迫力あり。
ただしミッドウェー海戦にも至らず、真珠湾だけで終わってしまうので、アメリカ側からしたら騙し討ちで本土が爆撃されただけでジエンド。
日本側からしても、最後には壊滅的にやられてしまうのがわかっているわけで、なんとも複雑な感じがする。
ただのちの『パール・ハーバー』とは全く違って非常に真面目な映画なのは確か。

両国の渋い俳優がたくさん見られるのも面白い。マーティン・バルサムやジェイソン・ロバーズ、山村聰や千田是也が見られる。特に千田是也の近衛首相がそっくりで驚いた。
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