昼行灯

フレンチ・カンカンの昼行灯のレビュー・感想・評価

フレンチ・カンカン(1954年製作の映画)
3.8
ムーラン・ルージュのピンクの壁みたいに全体的にピンク寄りの画面がかわいい。それと対比されるジャン・ギャバン宅の水色。フランス行くならムーラン・ルージュ行きたい。何気エディット・ピアフ参戦。

ラストのフレンチカンカンはノリ大丈夫?というくらい踊り狂っていた。前半のジャン・ギャバンを取り合うキャットファイトにもちょっと通ずる?女性たちが本気で暴れまくる。画面いっぱいに人が騒ぎ立ててる中で、結構カメラの向きを意識してるので演劇みたいな感じもあった。

元々カンカンはエロ要素もあったし、ジャン・ギャバンも主人公を性的搾取してる感じもあるのだが(ラスト秋元康レベルやんと思った)、何故か下品な感じがしない。実際踊ってても下着丸見えだし、男性客に抱き抱えられたりもするけど、、踊り狂ってるから?女の人も踊り子も満面の笑みを向けている。時代とお国柄もあるのかもしれないけど自分的にはカンカンと純粋さを結びつけるのは無理だなーと。
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