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光に叛く者のlemmonのレビュー・感想・評価

光に叛く者(1931年製作の映画)
3.9
DVDの画質が良かったのもあるが31年作品であることに、観終わって気付き、驚く😳。
サイレント直後作品とも気づかず、すごい良質な作品でした😆。

女性を守るために花瓶で男を殴り、正当防衛ともとれなくはないが、裁判の結果懲役10年となる主人公。

刑務所内で、物語が展開する。

思いの外、自由度の高い受刑者たち。
足枷があるわけでもなく、刑務所内で仕事をする。脱獄を図るものもいるが、それほど劣悪な環境には見えず。

主人公は刑務所の所長の娘(彼女も刑務所内をウロチョロ)と淡い恋仲になるなど、現実味という意味ではよくわからず。
ただ演じるフィリップスホームズがここでも独特の雰囲気で役に憑依する。「私の殺した男」「アメリカの悲劇」でも印象的だったが、ここでも悩める青年を巧みに演じる。

あとは何と言っても重要な役どころのフランケンシュタイン俳優ボリスカーロフの存在感たるやないなあ😳。


クオリティの高いトーキー初期作品!
物語云々は置いといて、とても面白かった。
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