イギリスのコンプトン・ベネット監督による、
サスペンス風味のM女向け【ヒューマン・ドラマ】。
[第19回アカデミー賞 脚本賞受賞作品]。
【蛇の穴】イギリス版という趣も感じられる。
自殺を図り、心を閉ざしてしまった著名なピアニスト、フランチェスカ・カニンガム(アン・トッド*)。
ラーセン医師(ハーバート・ロム)は、催眠療法を施し、彼女の心の傷に関与する3人の男性との過去(第七のヴェール)を探っていく…。
冒頭、
病院のベッドで目を覚ましたフランチェスカは、病気から抜け出して、、
目を開けて突然起き上がるのと、演出がホラーの如き。
催眠療法に従い、過去を回想していく。
催眠術で先ず戻ったのが14歳。
ある忌まわしい事件で、ピアノの道を断念。
フランチェスカは、
両親が亡くなり、14歳で叔父(正確には父のはとこ)、ニコラス(ジェームズ・メイソン)に引き取られた。
ニコラスは、
偏屈な男だったが、フランチェスカのピアノの才能を引き出して、音楽学校に通わせた。
学校で知り合ったのは、バイオリン弾きのピーター・ゲイ(ヒュー・マクダーモット)。
デートを重ねて、17歳で婚約。
ニコラスにその事を伝えると、、21歳まで私の 庇護下 にあると言われる。
ニコラスは、勝手を許さず服従 させる【変態S男】。
パリ、ウイーン、ミラノ、ローマで7年間、音楽の勉強。常に一緒、【籠の中の鳥状態】で、プロのピアニストを目指し、デヴュー果たす。
デヴューコンサート前の楽屋に幼馴染のスーザン(イヴォンヌ・オーウェン)が駆けつけて、ペラペラと忌まわしいトラウマを思い出させた。
ニコラスが、
フランチェスの肖像画を依頼したのが、マックスウェル・ライデン(アルバート・リーヴェン)で、フランチェスカに愛を告白。
↓
そのマックスウェル
と一緒にニコラスから車で逃げたが、、◯◯で、◯に火傷を負う。
↓
病院のベッド、、冒頭のシークエンスに一巡。
フランチェスカには 強迫観念 があった。
↓
治療の仕上げは、
催眠でピアノを弾かせて 強迫観念 を取り除こうとする、、
クライマックス、
治療を終え、生まれ変わったシン・フランチェスカは、3人中、一体誰を必要とする(選ぶ)のか⁈
愛する人⁈幸せな相手⁈不可欠な人物⁈または信頼している人物⁈今か未来か⁈
↓
ラスト、
2階から降りてきたフランチェスカの面持ちは、明るく、迷いもなく1人の元に向かった、、
◯◯◯◯が、◯に変わったのだ‼︎
↑
納得出来るか⁈が評価の分かれ目。
*注記
フランチェスカを演じた、童顔アン・トッド(38)は、14歳から24歳⁈迄を一貫して違和感なく演じていた。
細長く白い指(指フェチ必見‼︎)が超絶綺麗で、ピアノ演奏シークエンスも豪快で、中々の見どころ。←加点。