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G・I・ジョーのすずすのネタバレレビュー・内容・結末

G・I・ジョー(1945年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

第二次大戦を取材した記者アーニー・パイルの記録を基に作られた、ウィリアム・ウェルマン監督の戦争映画。

劇的ドラマを廃し、戦場の最前線での日常を淡々と描くことで、戦争とは何かを提示してみせた傑作映画として歴史に名を残します。同じ年に公開された『コレヒドール戦記』と近い手法で、『A Walk in The Sun(邦題・激戦地)』(本作もアメリカ国立映画登録簿・記載作、但しFilmarkにタイトル無し)も同様の作り。

アフリカの砂漠を侵攻するアメリカ陸軍第 18 歩兵連隊、ビル・ウォーカー中尉(ロバート・ミッチャム)は従軍記者アーニー・パイル(バーディス・メレディス)に部隊への同行を許可する。20代の若者たちの中、小柄な中年アーニーがトラックに乗る。

ドイツへ進行する18歩兵連隊。イタリア系アメリカ人ドンダロ。自宅から出征後に生まれた息子の声が吹き込まれたレコードを貰うワーニッキ軍曹たちは、峠を巡る攻防で数名の隊員を失う。

瓦礫と化したイタリアの教会でマーフィーたちはドイツ軍を射殺、教会を占拠。町を占領し、民間人を解放する。マーフィーと陸軍看護師の婚約者の結婚式、アーニーは花嫁の介添え人を務める。

部隊は進軍するが、丘の上の修道院に立てこもるドイツ軍の攻勢に太刀打ちできない。雨や泥に耐え、熾烈な砲撃を受け、結婚したばかりのマーフィーは死んでしまう。クリスマスの七面鳥で一瞬の安らぎが訪れるが、隊長ウォーカーは部下の死にやり切れない。夜警の後、ワーニッキは心を病んで暴れ出し、診療所に送られる。
アーニーはマーフィーの死の記事を書くために特派員の宿舎に戻り、仲間の記者からピューリッツァー賞を受賞したと告げられます。丘のドイツ軍基地を米軍が空爆、侵攻は進むが、戦闘は激化。
遺体を運ぶラバの一頭がウォーカー隊長を運んでくるのだった。

「GIジョー」とは一兵卒のような意味で、日本では「のらくろ一等兵」って感じか?
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