店長

タクシードライバーの店長のレビュー・感想・評価

タクシードライバー(1976年製作の映画)
4.0
大都会の大衆の中での孤独。

治安が悪い街で生きる、溢れている人々の中でもそれぞれ孤独は存在しており、社会的な距離を正しく取れない、また社会に包容されない人間が存在していた。

映画の中で異性との距離の取り方が怖く感じるシーンなどあり、明らかに世間との感覚のズレを感じざるを得なかった。暗殺者になりかけるシーンもあり、社会は化け物を無意識に、無自覚的に生み出していることについて再考しないといけないという感想を持った。

誰もがトレヴィスになりかねない、現代社会を生きる人々への警告でもある。
比較的映画的ギミックも伏線も無かったので地味な映画として4.0とした。
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