FilmholicMan

1900年のFilmholicManのレビュー・感想・評価

1900年(1976年製作の映画)
3.8
身分の違いが、運命を分ける。

20世紀初め、イタリア北部の農村地帯に2人の男の子が生まれた。
地主一族に生まれたアルフレードと、
小作人一族に生まれたオルモである。

身分は違えど、2人は親友となる。
だが、彼らは社会や時代に翻弄されることとなる。

イタリア北部の四季の移ろいとともに、
2人の成長、ファシズムの盛衰を描いた本作は、イタリア近現代史を学ぶのにとても良い作品であろう。

人々の暮らしのほとんど全て、エロやグロといったものも含めて徹底したリアリズムに基づき描かれているからだ。

主演のデニーロがいい意味で目立たないくらいのスケールである。

キーファーサザーランドの父、ドナルドが登場するがその怪演には驚いた。

上映時間5時間16分。
とんでもない大作だが、映像も綺麗で飽きない展開のおかげで最後まで観れた。

ベルトルッチ監督恐るべし。
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