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フライ,ダディ,フライのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

フライ,ダディ,フライ(2005年製作の映画)
4.7
娘を襲った男、石原(須藤元気)に復讐を誓う中年サラリーマン・鈴木(堤真一)は、包丁を片手に男の高校に乗り込む。しかし焦って高校を間違えた鈴木は、その学校の不良生徒・スンシン(岡田准一)に一撃でのされてしまう。
鈴木は、スンシンから娘を襲った石原に復讐するためケンカを習うことになる。
「GO」の金城一紀の原作、脚本の映画化。
仕事では出世の道を行くけど、家庭のことは妻に任せ切りで社会的立場や保身や常識に縛られていた鈴木が、娘に暴行した石原への復讐を果たして娘を安心させるために、親として男としてのプライドを取り戻すために、スンシンにケンカを習って石原と対決するストーリーを、ランニングから始まり「ロープでの木登り」「爪先立ちでの階段ダッシュ」などのスポ根ものの定番の特訓シーン、特訓の中で年齢差を超えた擬似親子的な心の交流を通わせる鈴木とスンシンの友情、特訓の中で保身など余計なものを捨てて生き生きとしていく鈴木の成長物語を絡めて描かれていて、クライマックスの鈴木と石原の対決はアクション指導に定評のある高瀬道場によるリアルで迫力満点のバトルで、「GO」に並ぶ痛快な青春アクション映画。Mr.Childrenの主題歌も爽やか。
鈴木が通勤バスと並走してダッシュするシーンやカンフー映画的な特訓シーンや木の上で鈴木とスンシンが語り合うシーンが、印象的。
「恐怖の向こう側にあるものを見たくないか?」
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