もつ

初恋のきた道のもつのレビュー・感想・評価

初恋のきた道(1999年製作の映画)
4.5
なんという素敵な映画なんだろう。

父と母の壮大なラブストーリー。
息子の視点から描かれる。
これがまたいい。

物語はモノクロで始まる。これが現在。
父の死だ。駆けつけた都会で暮らす一人息子に、母はどうしても棺を担いでもらって病院から父を連れ帰りたいと言って譲らない。昔はそれが習わしだったが今は村に人手がない為難しいのだ。

どうして母は、そこに固執するのか?
ここから若かりし頃の父母の物語が始まる。その途端モノクロから美しいカラー映像になるのだ。ここにグッときてしまった。

母の一目惚れ。そこから健気過ぎて泣けてくる。母はひたすら父を追いかけ、そして待ち続けた村から都会へと続くであろう一本の細い道。
母の思いがひしひしと伝わってくる。

息子の淡々とした語りもとても良い。
息子は何度も父母から2人のラブストーリーを聞かされてきたのだろう。それがまたグッとくる。

そして何より!チャンツィーが可愛い。
これに尽きる!
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