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南極料理人のをつのネタバレレビュー・内容・結末

南極料理人(2009年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

非日常の南極の中で日常を過ごす個性の強い7人の男たち+料理担当の主人公。
はじまりで北極に行くことを望んでいた先輩の代わりに1年近く行くことになって、なんとも絶妙な不安さと不慣れさが含んで笑うしかできない表情が堺雅人らしくて良い。

南極でも節分や誕生日などイベントごとを大切にしてて、肉を焼くシーンなどないものを代わりに工夫するところがたくましく楽しくやってて、とても微笑ましい。

太陽が昇らない極夜に入るとメンバーの奇行やメンタルの不調が目立つようになる。ラーメンの在庫がなくなり食べられなくなって落ち込んだり、彼女に振られて薄着で泣きながら出ていったりバター丸かじりしたり。
笑えない状況だが笑えるところも。

主人公も大切にしていた娘の抜けた乳歯を氷の穴に落として塞ぎ込むが、メンバーが下手くそな唐揚げを作り、奥さんが作ったから唐揚げに似てて泣いてしまうシーンが好きだった。
また娘が名乗らず、夏休みのイベントに参加して主人公と会話するシーンもよかった。
ラーメンを食べるシーンもオーロラが出てるけど、ラーメンがのびるからと結局みんなで食べるのもいい。花より団子。オーロラよりラーメン。

感動ものなら最後観測地から離れ日本で久しぶりに家族と再会するシーンで終わりそうだけど、有言実行でトライアスロンに参加するドクターをテレビでぼーっと見てる主人公や、娘の誕生日会で料理を振る舞う約束をして終わるこのふわっと感がこの作品らしいなと思いました。
あとエンドロールを飛ばそうとしたが、ビーチバレーをする8人にニコニコしても結局エンドロールちゃんと見てしまった。
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