むっしゅたいやき

戦争のない20日間のむっしゅたいやきのレビュー・感想・評価

戦争のない20日間(1976年製作の映画)
3.8
前線と銃後との意識の乖離。
アレクセイ・ゲルマン。
フィルモグラフィではゲルマン三作目の作品となるが、前二作が共同監督作品、上映禁止作品(後に上映)となる為、彼単独クレジットとしては最初に上映された作品である。

本作の主な舞台は独ソ戦さなかのタシュケント(現ウズベキスタン首都)である。
作品の内容としては、或る従軍作家である少佐の前線での活動と、休暇期間のタシュケントでの平穏な生活を対比させたものであり、一部にロマンスをも含める。
大まかなプロットとしてはチュフライによる『誓いの休暇』に似るが、彼の作品が前線の生活・活動の描写は最低限に抑えられているのに対し、本作では最終盤まで前線での活動が描かれており、テーマが大きく異なっている。

個人的に、主人公・ロパーチンを演じるニクーリンの顔が知り合いと酷似しており入り込めなかった。
と、言うより、『早く振られなさいっ、撃たれなさいよっ!』と念じてしまい、気疲れがした。
幾分不健康な鑑賞をしてしまった様である。
済まぬ。
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