kazu1961

ネバーエンディング・ストーリーのkazu1961のレビュー・感想・評価

3.8
▪️Title :「ネバーエンディング・ストーリー」
Original Title :「The Neverending Story」
▪️Release Date:1985/03/16
▪️Production Country: 西ドイツ
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record :2020-018 再鑑賞
▪️My Review
リマールが歌うテーマ曲を、今でも口ずさんでしまうファンタジー映画ですね。当時なぜかこの作品が大好きでしたね。その不思議なヨーロッパ的な世界観なのか、音楽・リマールの歌う主題歌なのか、キモ可愛いファルコンの印象か。。。
あーなつかしい。って軽い気持ちで再鑑賞したのですが、やっぱりこの映画すごくいいですね。
当時観た時よりも大人にとってはちょっと心に刺さるメッセージが込められていますよね。
不思議な本を読み進める主人公バスチアン。本の中では「無」によって崩壊寸前になっている王国「ファンタージェン」を救うために勇者アトレイユが色々な困難に遭いながら救う方法を探す冒険の旅にでます。結局、ファンタージェンを破壊していた「無」の正体は人間の子供たちの「無関心」「ファンタジーを信じない心」であり、ファンタージェンを救うことができるのはただ一人
今まさに本を読んで一緒に冒険の旅をしていた
人間の子供 バスチアン、でした。。。という話なんですね。
心にホッコリ温かいものをもらえた気がします。
そして改めて、夢や希望を持ち続けることの大切さ、信じ続けることの難しさ、でも信じ切ったその先には素敵な世界が広がってるという大切なメッセージを伝えているんですよね。
ラスト7分出演の「幼な心の君」タミー・ストロナッハの子供ながらの美しさも印象に残っています。(映画はこの作品のみの出演なんですね)
この映画は30年以上前の作品で、今のVFXを駆使した映画に比べると特に特撮部分がちょっと苦しい、というような感想を目にしますが、私はいまだに象牙の塔(エルフェンバイン塔)がはじめて映る場面のあの美しさ、そんな素晴らしい特撮美術だと思います。(常に技術は進歩します。その時々の背景の中で最大の力を発揮したものは美しいと思います。)
もうひとつ、この『ネバーエンディング・ストーリー』にはどこかヨーロッパの香りがします。全体の世界観、特に特撮美術に。
ファルコンは原作では東洋の龍なんですね。映画で可愛い犬顔になったのも原作者とのトラブルの一つの要因のようです。
余談ですが、西ドイツ公開版には主題歌がありません。北米・日本公開版では、ワーナー・ブラザースの意向によりジョルジオ・モロダーの楽曲へ変更され、イギリスのロックバンドカジャ・グーグーの元ボーカリスト、リマールの歌う主題歌が追加されたんですね。これがヒットに寄与したかもしれません。
My favorite movie です!!

▪️Overview
幻想の国が無に襲われ危機に瀕するというファンタジーと、その物語に読みふける少年を並行して描く。監督は「U・ボート」のヴォルフガング・ペーターゼン。ミヒァエル・エンデの『はてしない物語』(岩波書店)に基づいてペーターゼンとヘルマン・ヴァイゲルが脚本を執筆。だが、オリジナルの話とは終わり方が異なっている。映画のラストシーンが、エンデの意図とは正反対であった。原作者は映画の出来に不満で、法廷に訴えて自分の名前をクレジットから削らせている。主題歌をリマールが歌っている。出演はノア・ハサウェイ、バレット・オリヴァーなど。本国での題名は “Die Unendliche Geschichte”。
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