健一

ネバーエンディング・ストーリーの健一のレビュー・感想・評価

3.7
BSで放送していたので録画して深夜に鑑賞。

いやぁ〜。懐かしい!
恐らく30年以上ぶりの再鑑賞。
劇場公開時鑑賞済。
子供の頃 友達二人と私の3人で 電車を乗り継いで往復2時間以上かけて 遠くの映画館に観に行った。
まだ幼い私達にとってまさに『プチ大冒険』だったのを記憶しております。
映画と同様にリマールが唄う主題歌も大ヒット!
私がお小遣いで初めて買った洋楽のレコード(!)が コレでした!
当時は何も考えずに観ていたが本作よく考えたらアメリカじゃなくて西ドイツの映画なんですよね!
今更 ビックリ!
ドイツの鬼才 ウォルフガング・ペーターゼン監督を一躍有名にしたのが本作。ハリウッドに渡ったのは本作の後だったようで。

いじめられっ子の少年バスチアンが古本屋で巡り合った一冊の本。
それは空想の世界を舞台にした冒険物語だったが、いつしか不思議な力に導かれバスチアンは本の中の登場人物の一人になっていく・・・

母を亡くした ひ弱な少年が いじめっ子達に追いかけられ逃げた先が古本屋。
そこで不思議な本と出会い『後で必ず返します』とメモを残して本を持ち出す。
って オーーイ!
世間ではそれを 万引き と言うんだよ!
万引きを『運命の出会い』みたいに描くのはどうかと思うが。
そのまま学校に登校するが授業には出ず 倉庫で一日中万引きした本を読むバスチアン。
ちょっと ヤサグレ過ぎない?
そしてラスト。この子は本が持つ不思議な力を使って いじめっ子達に 仕返しをして映画は終わる。
原作者はこのラストに大激怒し 裁判まで起こしたが 敗訴してしまった。つまり、
『いじめられっ子が不思議な力を借りて いじめっ子を ギャフンと言わす』話。
あれ? どっかで聞いた事ある話ですよねぇ。 ドラちゃん!

CG技術が殆ど無いこの時代に これだけ壮大なファンタジーの世界を再現しているのは凄いことだと思う。
子供の頃はファルコンやモーラを見て大興奮したものだ。
今観てもその映像美に一点の曇りもない。
今回鑑賞後、なにか『パンドラの箱』を開けてしまったような感覚。
幼い頃のワクワクした思い出は そのままにしておけばよかった。


劇場公開時 1985年 3月
京成ウエスト (千葉県 千葉市)
💺380
客入り 満席 立見。

く だ ら な い ハ ナ シ 。

中学生の時 私は水泳部でした。
ある日 練習中 突然 強風が吹いて 友人の白く大きなバスタオルが吹き飛ばされてしまいました。
大空に舞う 白く大きなバスタオル を見上げ 別の友人が大声で
『ファルコーーーーーン!』と
叫びだし、周囲は大爆笑。
いつも無愛想な鬼コーチの笑った顔を見た 最初で最後の出来事だった。
健一

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