1850年、アラスカでの毛皮猟からサンフランシスコに戻ったジョナサン(グレゴリー・ペック)は、仲間とのパーティーでロシアの貴族マリーナ(アン・ブライス)と出会い恋に落ちる。しかし、彼女はロシアの大公に連れ去られてしまい、失意のジョナサンは仲間との賭けレースの果てに、マリーナのいるシトカに辿り着く。
「白熱」のラオール・ウォルシュ監督作品。
アメリカがアラスカを買い取る話かと思ったら、その直前の時代のラブコメ海洋アクションだった。
「拳銃王」や「廃墟の群盗」でも思ったけど、グレゴリー・ペックは荒くれ者が似合わない。
2隻の船の競争場面やアザラシの乱獲を描いているあたりは時代考察という意味でも面白かったけど、とにかく合成映像が乱暴で気が散ってしかたなかった。
道化役のアンソニー・クインは軽すぎるけど、ペックとのじゃれ合いが楽しい。
そして、サディストの大公とか、そいつに娘を売る父親とか、ロシア男の描き方のヒドイこと。笑
「タイタニック」の元ネタじゃないかと思わせるラストシーンは美しかった。