主演の倍賞美津子と緑魔子が儚い名演技を披露するストリッパー巡業もの(そんなジャンルあるのか?)の秀作である。山田洋次が「水」なら森崎東は「火」といった感じ。アナーキーでカオスな演出が嬉しい。🥁
70年代初頭の貧困家庭ってこんなにバイタリティあったのかね?と今更ながら驚く。皆、明るく生き生きしている。実に健康的。赤塚不二夫が描く『天才バカボン』の一家を彷彿とさせるムードあり。
反骨の映画作家、森崎東らしい庶民的エロさと青春の爆発をスピーディーなタッチで描いたロード・ムービーとして一見の価値あり。全編ワチャワチャしていて笑いどころも多い。この監督の人間臭さに惹かれる。でも昨年、他界しました。ご冥福を祈ります…。🙇♂️🙇♂️🙇♂️