うにたべたい

超新星フラッシュマン 大逆転!タイタンボーイのうにたべたいのレビュー・感想・評価

3.3
フラッシュマン劇場版2作目。
前作、チェンジマンも劇場版は2作作られましたが、フラッシュマン2作目はブローアップ版。
テレビ放映の15、17、18話を30分程度に再編集したもので、タイトル通り、スーパー戦隊シリーズ初となる2号ロボ『タイタンボーイ』が活躍する回になってます。

それまで大きなストーリー上の進展がなかったフラッシュマンですが、数話前でエイリアンハンターの存在が判明します。
15話は、暗黒のハンターという異名を持つ、エイリアンハンターのサー・カウラー登場回で、彼はフラッシュマンたち5人が赤ん坊の頃に地球から連れ去った張本人なんです。
メスとはまた別でありながらも、サー・カウラーはフラッシュマンたちの前に強大な敵となって立ちふさがる。
一方で、自分たちのような悲劇を繰り返させないため、サー・カウラーと戦うという、ストーリー上の転換期が行われる回です。
強敵・ザ・ズコンダとの戦いで壊れてしまうフラッシュキング、そこに謎の暴走巨大トレーラーが現れフラッシュマンたちに襲いかかる。
敵か味方かその正体は!?

フラッシュマンの中でも特に盛り上がる3話の再編集版なのですが、3話を30分に繋いだため、場面のカットが行われています。
劇場版は2体の巨大ザ・ズコンダとフラッシュキングとの戦いでスタートしていて、サー・カウラーの初登場シーンが端折られており、視聴時には違和感がある可能性あります。
また、本編では、その後別のストーリーで関わってくるザ・ズコンダの最期や、レー・バラキがフラッシュマンに関する重大な秘密を告げるシーンがカットされています。
劇場版のみを見る場合は違和感無いと思いますが、その後のフラッシュマンの運命を思うと、微妙な気持ちになります。

元々劇場版として作成されたわけではないため、スクリーン映えするアクションはあまりないですが、やっぱり本作の見せ場は巨大トレーラーがフラッシュマンたちに襲いかかるシーンですね。
子どもたちの乗ったバスが崖から落ちかけるところをジンが助ける場面があるのですが、その背後で唸りを上げる巨大トレーラーがでかすぎて迫力あります。
コンテナを除いた車両部分だけで巨大ロボットに変形するので、まあこれくらいのデカさはあるだろうと思いますが、タイヤ一個でバスと同じかそれ以上の大きさはあります。
こんなのに追いかけられたら子どもたちトラウマものだろうに、あまつさえ容赦なく踏み潰そうとするという、正義のロボットにあるまじき行動でびっくりです。
子供向け番組でありえないだろうけど、殺る気満々な登場はインパクト十分ですね。

劇場版のみで観ても話がわからないことはないと思います。
ただ、劇場版は子供向けにわかりやすいところだけを選出しているので、放映版を最後まで見るとまた印象が違ってくるような気がします。
4クールと長いですが、興味が出たらフラッシュマン本編もおすすめします。