あっくん

紅の豚のあっくんのレビュー・感想・評価

紅の豚(1992年製作の映画)
5.0
レビュー350件目突破記念✨🎉🎊(*´艸`*)
前回誕生日レビューと連続のガチレビュー🌟
っという訳で今回もジブリます🎶(๑•̀ㅂ•́)و
ちょい悪オヤジで渋格好良すぎなブタ野郎(良い意味)である紅の豚✨✨
色々と調べたジブリ長文ガチレビュー宜しくお願い致します✨٩(๑òωó๑)۶

※途中、ネット障害で下書きアプリが強制終了しちゃった影響で、半分の文章を失ったアクシデントがありました💦( ゚д゚)ポカーン
心の中で\(^o^)/オワタとなりましたが、何とか完成しました💦(・_・;)

🐖あらすじ
第一次世界大戦後(1920年代)の世界大恐慌時代のイタリアはアドリア海。

呪いで豚となり、深紅の飛行艇を操ることから「紅の豚」と呼ばれていたポルコ・ロッソは、かつて人間だった頃はイタリア空軍のエースだった。

今は空中海賊の退治をして賞金を荒稼ぎしている。(戦争じゃないので殺しはしないという信念を持つ。)

空賊たちにとっては、天敵の存在であるポルコ・ロッソ。

なんとか彼をやっつけたいと、アメリカから刺客を呼び寄せたりして一騎討ちを迫る。

そんな豚になった中年パイロットの活躍と、彼を取り巻く人々との物語。

🐖感想
これぞ男のロマン溢れだす✨✨(๑•̀ㅂ•́)و
もう宮崎駿監督の大好き要素が盛り沢山な作品だと強く感じます💦
初めて観た時は幼少期だったので余り伝わらなかったけど、歳を重ねる事にこの作品の魅力が伝わってくる大人ジブリ✨

古き良き哀愁漂うノスタルジックな雰囲気と共に、美しいアドリア海…飛行機で繰り広げられるスリルある気持ちの良い空…そして美しい街並み…もう舞台としては完璧です✨✨(≧∇≦)b
飛行機バカな愛すべき男達と逞しい女性達の様々なキャラクターが交差する毎に繰り広げられる賑やかさの中に、時に感じる繊細さと切なさ…そして孤独さ…。

そんな状況とは裏腹に、絶対に忘れてはいけない戦争の爪痕…。
戦争での争い事の無意味さ…。
そして大切な人を失うという儚さ…。

なんか現代になったら語り継がれそうなお話ですよね✨
そう…“時には昔の話をしようか…”なんてね🎶(それが言いたかったwww)

🐖キャラクター
・ポルコ・ロッソ
本名はマルコ・パゴット。
1892年 - 1893年生まれの36歳。
世界で一番渋格好良すぎる豚野郎✨Σ(゚∀゚ノ)ノ
ダンディズム+ハードボイルド+一匹狼……ではなく一匹豚かつ社会に縛られないその自由な生き様…なんか男(中年)の美学を感じて憧れます✨
しかも綺麗な入江ある小島の隠れ家での生活なんて素敵✨
また、ポルコ役の森山周一郎さんの声だからこそ、より一層格好良くなっていると思います🎶

・マダム・ジーナ
飛行艇乗りのマドンナ。
ポルコの幼馴染。(同い年?)
夫と3回死別。
アルゼンチン生まれ?(所有している船にアルゼンチン国旗の旗が。)
凛としたミステリアスな美しさ…だけど時折どこか儚い様な繊細さ…そして自分自身の意志を貫く心の強い素敵な大人の女性✨✨

・マンマユート・ボス
名前無し(マンマユート団のボス)だけど、ポルコの過去を知る人物。
もう良いキャラしてて最高✨(≧∇≦)b
見た目怖いけど、人情厚い優しい
あの写真撮影の瞬殺シーンはある意味爪痕を残してくれましたwww
そしてお風呂にずっと入ってない疑惑!?
※マンマユート団の事をイタリア語では「ママ、助けて団」。

・フィオ
1912年 - 1913年生まれの17歳。
二人目のヒロインであり、キーパーソン。キャラクターの中で最年少ながらも、敏腕の飛行機技士としてポルコにも気に入られ、空賊に対しても気が強い精神で言い負かすなど、只者じゃない感💦
男達の中で魅力ある愛されキャラですね🎶
※フィオ役の声優さんである岡村明美は本作が出世作。以降ONE PIECEのナミ役等が有名🎶

・カーチス
ポルコのライバル的存在感🎶
惚れっぽいけど恋にめげない💦
キザだけど決して軽くはない💦
そして台詞がド直球過ぎる💦
だからかな~なんか不思議と憎めないんですよね〜、あまり好きなタイプのキャラじゃないけど💦(・・;)
※実在の人物は、アメリカ合衆国第40代ロナルド・レーガン大統領(1911-2004)です。
加えてレーガン大統領の経歴、野望も受け継いでいて、本作の中のカーチスの映画ポスターもレーガン大統領がモデル時代に撮影した物をモデルにしています。

・フェラーリン
イケメンで数少ないシーンながらも、戦友のポルコを本名マルコと呼ぶ数少ない人物で、実はポルコを所々で窮地を救った空軍少佐✨
映画館での報告、ミラノでの逃亡の手助け、ジーナに電報等、フェラーリンは地味に救出の隠れた功績を残しています。
※実在の人物でアウトゥーロ・フェラーリンがモデル。1895年に生まれ第一次世界大戦で武功銀勲章と戦功十字章を得たエースパイロットです。

🐖ジブリトリビア+考察
この作品もやっぱりトリビアが盛り沢山💦(-_-;)

・紅の豚には原作があり、宮崎駿監督が連載していた飛空艇時代という漫画作品。
ちなみにジーナだけがアニメオリジナルキャラクター。
また、この作品が公開されたのは、1992年7月バブル崩壊の時期で、作品の時代設定を世界大恐慌にしたのは、バブル崩壊後を生きる現代人に対するメッセージとも捉えられています。
その影響を受けていることは、宮崎駿監督が紅の豚を「疲れて脳細胞が豆腐になった中年男性の為の漫画作品」としていることからも伺えます。

・予算の影響で企画が暗礁に乗り上げていたので、JALへ協力を持ち掛け、予算は約2億円で上映時間30分程度の機内上映作品として企画していました。
この頃はおもいでぽろぽろで神経質になったスタッフのためのリハビリとして企画した作品で気軽に余裕を持って作る予定でしたが、絵コンテを作っていくうちに宮崎監督の妄想が広がり、短編から長編作品に変更されることに。
長編化したことでスタッフはさらに負担を掛けることになってしまったという💦

・ポルコ・ロッソはイタリア語で赤い豚。更にイタリアでは卑猥な男、淫乱という意味で、赤い豚野郎はポルノで使われる言葉。

・舞台はアドリア海の真珠とも言われているクロアチアのドゥブロヴニク。(魔女の宅急便にもモデルになっています🎶)
またポルコのアジトはギリシャ共和国ザキントス島のナヴァイオビーチ(目印は難波船。)。日本でも似た所で静岡県下田市の龍宮窟という洞窟があります🎶

・マルコ&ジーナの恋の駆け引きの答えはエンディングで分かる✨(*ノェノ)キャー
証拠は2箇所。
一つは屋敷の庭の違和感、そしてホテル近くの海には……。
しかもその伏線が戦時中の亡き盟友たちが雲の上へと向かうシーン、飛行機の墓場にあったりします💦(ポルコと亡き親友の機体番号に注目です🎶)

★豚になった理由としては特に説明はありませんが、憶測が色々とあります。
ジーナを悲しませたくない為に、この世の中に嫌気がさした為、等etc
その中でも物語に当てはまる影響としては…

・ポルコが戦争と殺戮を繰り返し続けている人間という存在への絶望…
・自らも戦争で殺人行為を行った苦悩…
・そして戦友が次々と死んでいってしまった中で、自分一人が生き残ってしまったという罪悪感…

その事によって人間であることをやめた贖罪がこの豚の姿…
どこか人と距離を置いてしまった様な状態(だからこそ、自分の意志で変える事が出来るのかもしれない。)
…これが影響として大きいかと思いますが、結局の所で真意は分かりません💦(・_・;)

…ですが、本作でポルコが一瞬だけ人間になったシーンはフィオに思い出話をしている時、そしてフィオにキスされた時の2度ありました。
どちらもフィオと関わっている時で、ポルコにずかずかと関わっているフィオにはいつの間にか心を開いていたのかもしれない…。

もしかしたら、戦争が終わり、ジーナとの賭けの影響で自分と向き合う事が出来た時に戻っているかもしれない…。🤔
色々と考えちゃいますね✨✨(*´ω`*)

・加藤登紀子さんの一番苦労した事が36回やり直したという「馬鹿っ!!」。
またツイートにて、マルコとジーナの名台詞を入れようとした際に、ローストポークをローストビーフと間違ってツイートし、激しく怒られたそうです💦(牛になっちゃったwww)

・ホテル・アドリアーノの由来は若い頃の写真、又は若い頃のシーンにあります🎶

・ピッコロ親父の工場のエンジンテストシーンにて、エンジンの名前がghibli(ジブリ)と書かれている。
これは第二次世界大戦中のイタリア軍の爆撃機の愛称の事。

・キャッチフレーズは“カッコいいとは、こういうことさ”
By糸井重里(となりのトトロのお父さん、任天堂の名作“マザー”シリーズの生みの親)

・本作の世代は中年男性が中心ですが、実は制作の大半が女性スタッフの手で本作は作られた。

・工場で働く親族の女性達の中で、クリーム色をした美人の女性がフィオのお姉さんジリオラはフィオの5年後を想像して描かれた人物。
また元気なお婆さん達もフィオの50年後の姿を想像して描かれています。

・フィオの親父さんピッコロが被っているのは天空の城ラピュタのパズーが被っている帽子に似ています。

・ポルコが戦時中に体験した雲の上の“飛行機の墓場”は元ネタがあった。
それはロアルド・ダール著『飛行士たちの話』(45年)に収録された短編『彼らは年をとらない』。
因みに元ネタの方は、生き残ったポルコとは対象的に戦闘機の列に吸い寄せられ、一緒に飛ぶことで安堵を得て、そして撃墜され、命を落としています。

・ジーナの亡くなった3人の夫の中で、最初の夫ベルリーニはマルコの親友であるイタリア空軍所属であるが、結婚式の2日後に戦死しています。
また2人目、3人目もマルコの友人でイタリア人っぽいとの事。
そして若き写真の中にもマルコとジーナの他にも3人の若き男性が……これは偶然?🤔

・ポルコが加えているタバコはフランスを代表する銘柄ジタン。ルパン三世も愛用する銘柄です。

・予告編で宮崎駿監督がガチ激怒!Σ(゚Д゚)
予告編は鈴木プロデューサーが作り、まるで空中戦を強調したスピード感溢れる過激なシーンばかりだった為、慌てて謝罪をしたみたいです💦

・宮崎駿監督は大の飛行機好きでマルコの赤い飛行機(サボイアS.21)は宮崎駿監督が制作した架空の飛行機。
エンジン音もフランスに居る飛行機好きの知り合いに会ってまで録音したみたいです。

・魔女の宅急便との関連性で、飛行機を修理する女性達の中で魔女宅にでてくる女主人の家政婦バーサと似た老婆の姿が。
しかも偶然に本作の声優陣の中にバーサ役の関弘子さんがいたりします。

・エンディングで映し出される22枚もの作画には沢山の豚の顔をした男性が…。
これは戦争が始まる前、只々純粋に空を愛し、飛行艇を夢中に操作した男達だったが、その純粋な想いと大好きな飛行艇を戦争によって利用されてしまった…。
まるで家畜の豚の様に飛空艇乗り達は殺されてしまった…。
戦争や国家…そしてそれを促した愚かな人物達に対する恨みや嫌悪、そして憎しみが豚となって表現している…。(なんか悲しい…💦( TДT))
またエンディング曲でもある“時には昔の話を”の歌詞とシンクロしているみたいです。

・紅の豚ファンからの質問で、「なぜジーナは、取り替えたばかりのポルコの機体のエンジン音を聞き分けられたのでしょうか?」との質問に対し、加藤登紀子さんが「そうね。どうしてかしら?好きな男の足音は、靴が変わっても分かるってことかな。」と、まるでジーナが言ってそうな完璧な答えが素敵すぎ✨✨(>ω<)

・ポルコは友情出演で他のジブリ作品にも存在✨(名前だけも)
平成狸合戦ぽんぽこ、海がきこえる、耳をすませばetc

🐖曲
神曲ばかりの紅の豚のBGM✨
時に優しく、時に激しく、時に悲しく、時に切なく、時に賑やかにと感情の浮き沈みが激しくなっちゃいます💦
そんな曲目からお気に入りをご紹介🎶

・遠き時代を求めて
一番大好きな曲✨✨(//∇//)
聞いているといつの間にか泣いちゃって、心から凄く落ち着く美しい曲です🎶
マルコとジーナの若い頃が描かれているシーンにピッタリで、故郷を思い出すかの様な…昔の事を思い出すかの様な…心深く伝わる素敵な曲✨
(個人的に歌詞付けてほしい様な気が…💦)

・時代の風〜人が人でいられた時〜
空に浮かんでいる様な飛行機乗りのテーマのオープニングにピッタリのダイナミックな曲✨
弦楽器がまるで暴れる風のような表現が素晴らしい✨

・マルコとジーナのテーマ
哀愁漂うこの名曲はPorco a bella、セピア色の写真、帰らざる日々と色んなタイプがあります🎶
この曲を聞いていると、マルコとジーナが深く通じ合っている様などこか切ない気持ちになります💦
このシーンはやはりこの名台詞を思い出します🎶
「マルコ。今にローストポークになっちゃうから……。私イヤよ、そんなお葬式。」
「飛ばねえ豚は、ただの豚だ」
「バカっ!!」
もう素敵✨(*ノェノ)キャー
ブラックジョークなのに、マルコとジーナだからこそ、凄く気持ちが近づいている様な距離感✨
不器用で奥深い愛を感じますね✨✨(*´艸`*)

・失われた魂-LOST SPIRIT-
前半はマルコとジーナのテーマを使用していますが、後半から悲しさが伝わってきます。
マルコが思い出す飛行機の墓場のシーンという事もあり、戦争の儚い想いが伝わってくる曲です。
個人的にシンセサイザーの音色がここまでピッタリに幻想的な儚くも切ないイメージになっているのが印象的です💦( TДT)

・さくらんぼの実る頃(フランス語or日本語バージョン)
バーにてウィスキーを飲んでいる時にピッタリなシャンソン曲🎶
加藤登紀子さんからの色気ある力強い低音ボイスは本当に凄い✨✨
因みに、ホテルアドリアーノで歌うジーナの口の開き方と加藤登紀子さんの歌声がピッタリに歌う所が神業✨✨

※この曲は今から約150年程前の曲で、舞台はパリで労働者たちによって起きたパリ・コミューン(フランス革命の一つ)。
その中で作詞者のクレマンがさくらんぼのかごを携えた看護師ルイーズに一目で気になり、ルイーズは危険をかえりみずに負傷者の手当にあたったが、自らも戦闘に巻き込まれて亡くなってしまうという儚い恋の切なさ。
そしてパリ・コミューンへの弾圧や、コミューンの参加者が虐殺されたことへの追悼の悲しさ。
失恋と追悼の意味を込めたれた曲です。

・時には昔の話を
もう人生のストーリーが出来ていますよね✨✨
それもそのはず!(๑•̀ㅂ•́)و
この曲は歌っている加藤登紀子さん自身の物語でもあります。
もう引き返せない…時と共に去っていく様な人生を…。(歳を重ねる事に少しずつ歌詞が伝わってきます🎶)
静かで寂しさ…どこか懐かしい曲調なのに、何故か力強さを感じられる不思議な曲。
歌詞と共に加藤登紀子さんの素晴らしい歌声で更なる心深く染みて来ます🎶

🐖キャスト陣
監督は宮崎駿(ジブリ作品)

ポルコ・ロッソ役の今は亡き森山周一郎さん(シャル・ウィ・ダンス?、1リットルの涙、朝ドラ・エール、ドラえもんブリキのラビリンス+ロボットキングダム、その他吹き替え色々と担当)

マダム・ジーナ役の加藤登紀子さん

マンマユート・ボス役の上條恒彦さん(リトル・マーメイドのセバスチャン、もののけ姫、千と千尋の神隠し、ドラえもん南海大冒険、大河軍師官兵衛、朝ドラ・ゲゲゲの女房)

フィオ・ピッコロ役の岡村明美さん(ワンピースのナミ、ロミオの青い空、金色のガッシュ!!、ラブ★コン、テイルズオブシンフォニア)

ドナルド・カーティス役の大塚明夫さん(楽しいムーミン一家のムーミンパパ、ブラック・ジャック、名探偵コナンの横溝刑事、メタルギアソリッドのスネーク)
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