記録
鳥飼りょうさんのピアノ演奏付き。
その存在自体が純粋さの表象であるリリアン・ギッシュと、グリフィスの純なる映画との相性は抜群。しかし、それよりもドロシー・ギッシュのコメディエンヌぶりが遺憾無く発揮されているのが印象深い。
お得意のクロスカッティングでのサスペンスの深さはやはり見事。実際の記録映像を挿入してモンタージュすることで、リアリズムの演出に一役買っている。
プロパガンダ映画ではあるが、出来は中々のもの。グリフィスの海外ロケということから鑑みても貴重な作品か。
2024,110本目(劇場32本目)4/28 プラネットプラスワン