kazu1961

蛇にピアスのkazu1961のレビュー・感想・評価

蛇にピアス(2008年製作の映画)
3.4
🔸Film Diary————————————————-
▪️本年鑑賞数 :2021-451
▪️#死ぬまでに観たい映画1001本 ※※※/1001

🖋“エログロ”と評価が多かったので、血と痛いことか苦手な私にとっては少しキツイ作品かと思ってスルーしていましたが、そこは蜷川幸雄が監督の作品、過激ではあるのですが蜷川幸雄の芸術的なビジュアルが“エログロ”をあまり感じさせません(舌に糸を通すシーンはダメでしたが。。)。そのテーマも“痛み”だけでしか生きている実感を得られず、身体改造にハマっていくヒロインの心の軌跡を通して、“生きるとは何か”を巧く描いています。

🖋本作、刺青、ボディピアス、SMとダークなテーマでありながら女性読者に圧倒的な支持を受けた、金原ひとみのデビュー作で芥川賞受賞作を、演劇界の鬼才・蜷川幸雄が映画化した作品です。なんと言っても蜷川幸雄の監修した演出と映像の世界観そして、この時映画初主演となる吉高由里子の身体を張った演技が見どころです。ピアスや刺青だけでなく、激しいSEX描写が要求されるハードな役を、弱冠19歳ながら見事に演じ切っています。

🖋また、蜷川作品と縁の深い藤原竜也、小栗旬が意外な役でカメオ出演しています。瞬殺でボコられ殺される藤原竜也には。。。

🖋そして映画と原作の違うエンディング。映画最大の謎が、ラストの”渋谷の交差点でルイがしゃがみ込む”シーンでこれは原作にありません。ここをどう解釈するかでこの映画の本質もまた変わってくるのでしょうね。。。

😳物語は。。。
蛇のように割れた舌を持つ男アマ(高良健吾)と出会った19歳のルイ(吉高由里子)は、自分とはまったく違う世界に住む彼と付き合いつつ、アマの紹介で知り合った彫り師シバ(ARATA)とも関係を持ち始めます。ルイはピアスを開け、背中に入れ墨を彫り身体改造の痛みと快楽に身を委ねる日々を送るが、どこか満たされぬ思いを抱えていました。。。

🔸Database————————————————-
🎥邦題 :『蛇にピアス』
原題(英題):※※※
🎥製作国 :日本
🎥初公開 :2008
日本公開 :2008/09/20
🎥上映時間 :123分
🎥受賞 :※※※
🎥監督(製作):蜷川幸雄
脚本 :宮脇卓也、蜷川幸雄
原作 :金原ひとみ
音楽 :茂野雅道
出演(声優):吉高由里子、高良健吾、ARATA、あびる優、ソニン

🔸Overview (映画. comより)———————
金原ひとみの芥川賞受賞作「蛇にピアス」を、世界に知られる演出家・蜷川幸雄が映画化。蛇のように舌先が割れた“スプリット・タン”を持ち、全身にピアスや刺青をした男アマと、アマの紹介で知り合った彫り師シバの2人の男と関係を持つようになった19歳のルイは、自らの舌にもピアスをあけ、背中に刺青を彫る。それでも満たされない何かを探し求めるルイだったが……。ルイ役は映画初主演の吉高由里子。藤原竜也、唐沢寿明ら豪華俳優が特別出演。
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