NeNe

十二人の怒れる男のNeNeのレビュー・感想・評価

十二人の怒れる男(1957年製作の映画)
4.6
良かった…
吹き替え版しかなくて、仕方なく観てみたら昔のべらんめぇ口調がひどくて戸惑い。けどすぐにそんなのどうでも良くなる。

会話のたびに気づきを得られる。
無意識に選択してしまっている差別や区別。被告人とはいえ、1人の人生や命の決定をすぐに出せてしまうのはおかしいはずなんだ。

この映画にはオッサンしか出てこない。みんな違うタイプのオッサンで、役者さんの演技も素晴らしい。

嫌〜なオッサンが多めだけど、嫌な部分がほんとうまく可視化されてる。
会話劇で特大ブーメランがブンブン飛び交い刺さっていくのがちょっとだけ気持ちいい。
これ病院や薬局の待合室とか公共施設の待合室で流して欲しい。
感情にまかせて大声を出して威圧することがどんなにアホらしいか知れ。

吹き替えも今の声優さんを使ってあたらしくすれば良いのにな。今度は字幕でも観たい。


"疑わしきは罰せず"って言葉は知っていたけど、正直"甘くねぇか?"と思っていた。
これをみたら、有罪かも知れないけど感情や偏見のままに答えを出すことは躊躇われる。
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