とらキチ

魔界転生のとらキチのレビュー・感想・評価

魔界転生(1981年製作の映画)
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千葉真一追悼鑑賞。
「エロイムエッサイム 我は求め訴えたり」
千葉チャン追悼と言いながら、やっぱり今作ってジュリーの妖艶な美しさを観る映画なんですよねー。「ジュリー💕」って樹木希林さん並に身悶えながら。真田広之とチュー💋しちゃうし。
地上波TV放送を小学生の頃見た時、生首ジュリーがカッ!と目を開いたり、喋りだしたのが、当時なかなかのトラウマだった。そして結構唐突にオッパイを出してくるのも小学生のガキにはとても刺激的だった…
原作を大胆にアレンジして、魔界衆の首領を天草四郎にしたのが1番のポイントでしょう。後々の舞台、リメイクのフォロワーも同じフォーマットである事からもわかるように。四郎がキリシタンである事と、黒魔術が上手いことマッチして説得力があった。それに、当時「ザ・ベストテン」とかでジュリーがよくやっていたカラコンを入れちゃったりするのも、より神秘性、不気味さを増していたと思うし、衣装を含めた現在まで続く“天草四郎”像を作り上げていた。
千葉チャンが「柳生一族の陰謀」及びその派生ドラマで演じてきた“柳生十兵衛”の集大成。「柳生一族の陰謀」の時よりも、肩の力の抜けた自然体なお芝居だったと思う。“耳なし芳一”状態もカッコ良かった。そしてvs緒形拳(宮本武蔵)戦、vs若山富三郎(柳生宗矩)戦でのキレキレの殺陣!でも殺陣で千葉チャン以上に観るべきは、若山富三郎先生!炎上前の城内で雑魚を斬り伏せてる時の動きが凄まじい!刀捌きがメチャクチャ早いし、フットワークも軽い!ホントあの殺陣はスゴイ!
そして本当に燃えている中でのクライマックスシーン。梁とかが、どんどん燃え落ちてくる中、たっぷりのお芝居を繰り広げるので、観ているこちらがハラハラする。
終わり方がちょっと消化不良だったけど、尺とかを考えれば致し方無しか。
ジュリー(天草四郎)の使う、島原の乱で命を落とした女たちの髪で編んだ鞭・伴天連秘法髪切丸を振り回す時のSE(効果音)がメチャダサかったのが笑えた。
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