ビリヤニ超特急

パンダコパンダのビリヤニ超特急のレビュー・感想・評価

パンダコパンダ(1972年製作の映画)
3.8
幼い頃、親がいない時に勝手にテレビをつけて偶然やっていたのがパンダコパンダだった。おぼろげな記憶の中、水没した街並みと機関車が暴走するシーンは鮮明に覚えていた。自分の決めた番組以外は見せない母に知られたらどんなに酷い目に遭わされるか。スリルと興奮に満ちた幼き日の記憶がスクリーンで鮮明に蘇る。
今見るとミミちゃんが元気な女の子というだけでなく、家事をこなす姿に母の役割を与え、普段は何もしないがピンチの時に頼れるパパンダは父権的な存在である。見ていた当時の子供達はミミちゃんではなくコパンダの存在だった。子供の時はこういうのを見て育ちたかった。逆立ちしてパンツ丸出しにするのは今はアウトだと思うが。
電車やお巡りさんの装備のような細かい所までしっかりと描かれていて完成度の高さを感じる。