クェ虫丸

スパイダーマン2のクェ虫丸のレビュー・感想・評価

スパイダーマン2(2004年製作の映画)
3.3
オクタビアスわっか、、

スーパーヒーロー活動に勤しんでたらワンチャンあった女がゴリゴリにBSS(僕が先に好きだったのに)されまくって、人波の間でどこへ向かって歩けばいいのかわからなくなったヒーローは、、みたいな話

ともかく死ぬほど特撮部分がかっこいい
摩天楼の間を縦横無尽に「這いずり回る」クモとしてパーフェクトなそれ
こりゃあ後発の映画はバカ苦心するんだろうな、、といったところ

あとしょーもない洋画的カーチェイスが一転スパイダーマンの独壇場に切り替わる演出は痺れた
マジでそこだけで100点満点あげちゃうレベルだね

あとあとあと一番有名だろう電車のシーンとかな!!
誰の心にもヒーローがいる、があそこまで美しい形で結実してるとこ見せられたらもう泣くしかないんですよね、、

前作ラストバトルは室内戦で、今回は室内も屋外も満遍なくやってくれたって点でも面白かった
CGも迫力満点だったしそこらへんはすげーよかったな

ストーリーは普通
ドクターオクの周りはいいんだけどmjが見ててキツかった、特にラスト
クソバカイカれポンチ
「なりたいものになるためには夢を失うこともある」って意味ではmjの選択肢もありだとは思うけどさぁ
まあこの矮小な人間関係に終始するあたりスパイダーマンの物語としてはかなり素敵なものではある、のかな

でもハリーのみっともない嫉妬はほんとに最高だったね
オクタビアスを送り出した後にピーターには手を出すな!とかマジで衝動で動いてる感じがいい
衝動って観点はmjの行動にも共通してるしこの映画はそういう刹那的瞬間的な若い情動を大切にしてるのかもしれん、、

ハリーには言うなっていう約束とも言えない言葉を律儀に守ってるあたり、こいつは本当に「親愛なる隣人」なんだよな、、
友達を傷つけたくないって一心で非合理的な真似をするどこにでもいる人間、、

1よりは単発エピソードの連続感はないね
シーンの移動がシームレスというか
これなんなんだろうね
どうして昔の映画ってぶつ切り感があるのか未だにわからん

シリーズ見た人がmjをトロフィーだって批判してたけど性に奔放なだけのバカな若い女にそこまでの価値はないと思うんだよな
いや構造はそうだしそう感じる気持ちも十二分にわかるけどさ
2まで見直した限り人としての側面に重きを置いて描写してるシリーズっぽいしmjやピーターの動物的な性衝動は必要な気はするね
まあ別にどうでもいいけど
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