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黒蘭の女のひのレビュー・感想・評価

黒蘭の女(1938年製作の映画)
3.7
ジュリーの衣装の華やかさと、それを着こなすベティ・ディビスが美しすぎる…。
白いレースのドレスが最高に素敵。

そんな白いドレスがきっかけで話は展開していく。
「風と共に去りぬ」と比較されることが多いみたいだけど、スカーレットが大物だとするとジェリーは小物。
スカーレットほど気が強いわけでも、芯が太いわけでも、嫌な女でもない所がミソである。

だいぶと調子に乗りすぎちゃった系の女。
スカーレットは赤のドレス着てクスクスされても人前では堂々としてるよ。

そんなこんなで4時間越えの大作と比較すると申し訳ない本作ではあるが、ストーリーとしては充分に面白くジェリーのキャラも嫌いじゃ無い。
調子に乗りすぎちゃって恋人を失っちゃったけど、自分を含め全てを捨てでも最後に掴み取る熱意はとてつもなく強い。
ラストシーンで誇らしいジェリーの眼差しがとても印象的である。

何よりベティ・ディビス様だけで眼福。
ひ