このレビューはネタバレを含みます
ベティ・デイヴィスの悪女っぷりが観たくて鑑賞。
ジュリーは、とてつもなく負けず嫌いで狡猾な女性なのだけど、血も涙もない訳ではない。
好きな男性をとられて悔しい気持ちや嫉妬などの繊細な演技をベティ・デイヴィスが演じ切っており、ジュリーの人間らしさが憎めない。悪女でも、好きになってしまう。
最後の馬車の上でのあの表情は、死に向かっていきながらも満足そうで、命と引き換えに勝利を得たということなのか。
昭和の少女漫画に出てくる悪女のような劇画的な凄まじさを感じるラストでした。