完全自己満足でお送りする不定期企画『レビュー0件映画を鑑賞してみた』
これはFilmarks内で未だレビュー投稿のない作品をあえて鑑賞し、レビューを書いてみようじゃないかという、無謀かつ誰得な企画です。
とりあえずのルールとして、Markされていても、レビュー欄が空欄だったり、あったとしても「記録」や「過去鑑賞」のような、レビューとは言い難い内容の書き込みもレビュー無しとみなします。
さて、今回鑑賞した作品は……
『またまたおかしな大追跡』 LDで鑑賞
1974年 アメリカ コメディ 先客17名様
タクシー運転手の夫を持つヘンリーは万年金欠に悩んでいた。
ある日、彼女は夫の同僚から聞いた儲け話に興味を持つ。それは豚のモツを売る商売だった。聞くところによると、豚のモツは近々価値がグンと上がるというのだ。しかし、元手に最低3000$必要で、彼女にはそこまでの蓄えはない。銀行や親戚も貸してくれず、最終的にヘンリーは闇金融からお金を借りてしまう。
豚のモツの商売が成功すれば、すぐに借金を返せると思っていたが、豚のモツの価値は一向に上がらず、利子がどんどん膨らんでいくばかり。やがてヘンリーと、何と夫までもが闇金融から命を狙われてしまう羽目に陥る。
この映画、タイトルに『またまた』と入っていることから、1972年度の『おかしなおかしな大追跡』の続編のように思えるが、ストーリー上の繋がりは一切ない別物。主演は同じバーブラ・ストライサンドだけど、役名も違うし、そもそも大追跡しない。それっぽいシーンは、後半の牛を追うところか、しつこい警察犬くらい。
つまり、ただ単に、主演が同じバーブラ・ストライサンドだというだけで、こんな続編と勘違いしそうな邦題をつけたようだ。
さて本作、コメディなのだが、イマイチ笑いどころが分からない。ヘンリーが借金を返すために、いろんなシチュエーションで男性を楽しませる、いわゆるアレなサービス業や、どう考えても怪しい何かを運ぶ仕事などをやりはじめて、ハチャメチャなコントのような展開になるかと思いきや、思いの外おとなしい。
面白くなりそうでならないもどかしさと、登場人物たちにもあまり魅力が感じられなかったこともあって、個人的にははまらなかった。
唯一、後半に登場する警察犬は良かった。超優秀。