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幸福(しあわせ)のfilmooのネタバレレビュー・内容・結末

幸福(しあわせ)(1964年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

アニエスヴァルダ3本目。
全編を通して心地良い映像で前2作の長編より分かりやすかった。
少しボリュームが大きすぎるようなモーツァルトに嫌な予感がした通りテレーズの幸せは崩れたが、フランソワの幸せが続くのは意外な結末で面白かった。
「土曜のパーティにいかす子がいた」と話していた同僚にエミリを寝取られるオチかと予想していたがお咎め無しの妻入れ替わりホラーエンドだった。
フランソワ役のジャンクロードドルオーとテレーズ役のクレールドルオーは夫婦でジズーとピエロ役はドルオー夫妻の子供らしい。前2作に引き続きドキュメンタリー的要素を取り入れるスタイルは健在なのが面白い。
姿を消した妻を探し回る場面での他人の表情は『ラポワントクールト』での衛生局員やパリから来た夫婦に対する村人の眼差しや『5時から7時までのクレオ』でのクレオの主観視点の映像に重なった。
テレーズが可愛かった。TBSアナウンサーの宇賀神メグに似ている気がする。
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