このレビューはネタバレを含みます
「考えたことあるんですか？10年間海の上で暮らした少女の気持ちを！」
船の上で女の子を育て、17歳になったら結婚しようとしているおじいさんの話。しかし船を訪れた青年と娘が恋に落ちたことにより、事態は急変する──。
韓国版の『完全なる飼育』。あんなに犯罪チックではなく、一応おじいさんは手を出さないことを貫いているが、近寄ってくる男（釣り客）たちを全員弓で射ろうとするのがヤバい。
老人が娘が去る船にロープをくくりつけて、自分の首を引っ張らせて死のうとしていたのが予想外で面白かった。その行動によって娘は自らを省み、無事に二人は結婚するが、わざわざ助けに来てあげた男側はどういう気持ちだったのだろう…。
おじいさんが船を飛び降りて、一人になった娘が股間に弓を射られて喘ぎ出すのはよくわからなかった。処女を失ったというメタファー…？
以下、セリフメモ。
「あの娘が17歳になったら、じいさんと結婚するそうだ」
「女を囲ってる分際で偉そうに弓占いだと？」
「この船の中で10年間過ごしたってことか？信じられないよ」
「あなたの欲望のためだけに、彼女を囲うのをやめてください。必ず彼女の両親を捜して戻ってきます」
「彼女をぶつ資格があるのか！？」
「この子の人生を踏み躙った。あんたは悪魔だ」
「弓占いをしてもらえますか？彼女は僕とこの船を離れられるか、あなたと結婚して幸せになれるか、知りたいんだ」
「明日の朝、出発します。彼女に自由を与えてください」
≪ピンと張った糸には、強さと美しい音色がある。死ぬまで弓のように生きていたい≫
