piyohiko37

日本のいちばん長い日のpiyohiko37のネタバレレビュー・内容・結末

日本のいちばん長い日(1967年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

おもしろかった。

一言でいえば「天皇すげー」。

自分の知る限りだと天皇はただの象徴であり、内閣が決めたことを承認するだけのポジションかと思っていた。いうなれば部下が作った資料に判子を押すだけの上司のようもの。しかしこの映画ではまったく異なる描かれ方だった。
内閣の意見が一致せずもがいているところに天皇が方向性と答えを示していた。まさにリーダーという風格だった。

本当はどうなんだろうか。

黒田大尉の「天皇に戦争を続けるよう説得するしかない」(曖昧)というセリフがあったが、このセリフにも天皇の影響力の強さを感じた。

157分あるが、かなりテンポがよく飽きずに鑑賞することができた。スピード感のあるカットが続くが、それだけでなく印象的なシーンではしっかり間が取られリズムが作られている。時折挿入される軍服にしみた汗、軍刀を握り締める手のアップ、音のアクセントをつける
軍靴の響き、油の切れた自転車のキーキー音、横浜警備隊の学生が持っている出家とその弟子など。

8月14日の昼の12時の天皇の御聖断のシーンまでで20分。ここでようやくメインタイトルがでるという演出もにくい。

最後に、これは自己責任だけど、セリフがやや難しく、発音も明瞭ではないため20%くらい何を言っているか不明だった。今度は字幕付でみてみたい。
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