もりりた

300 <スリーハンドレッド>のもりりたのレビュー・感想・評価

3.5
スパルタの王レオニダス。幼少から戦士の鍛錬を積みスパルタの絶対君主として国を治める。ペルシア帝国の使者が現れ服従を求めるがレオニダスは拒否。ペルシア王クセルクセスは怒りを爆発させ100万の軍勢で報復するのに対し、レオニダスは評議会での非戦決議を振り切り僅か300の兵士で応戦する。

ムチムチなスパルタの兵士!半裸でデカ槍デカ盾というシンプル装備が逆に凄みを演出し文字通りの肉弾戦はもちろん、スパルタ!スパルタ!と咆哮しながらの行進だけで迫力あり引き込まれる!陰影を大きく強調した画作りは絵画的でもあり古代ギリシアの雰囲気を高めていい感じ!大怪物や騎馬隊、アジアの精鋭からなる不死の軍団など敵が段々レベルアップする中300人で如何に闘うかという期待も楽しいポイントでした。

オープニングから熱量は上がり続けるが終盤にかけ先細っていく感じなのが残念。王妃と評議員の小競り合いから政治の汚さは伝わるが、戦争を左右する程の展開はない割に長いシーンが続く。1人の逆恨みで大戦争の勝敗が決定付く顛末も序盤のスパルタ軍の飛び抜けた熱量と比べたら拍子抜けな印象でした。テンション大爆発なラストを見たかった!

独特な世界観と怒涛のバトルが堪能できる映画。マッドマックス的な勢いがある作品です!
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