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天使が隣で眠る夜のleylaのレビュー・感想・評価

天使が隣で眠る夜(1994年製作の映画)
4.1
何かすごく言葉にできない不思議な魅力。サスペンスかなと思ってたら、終わってみればオジさん2人と年下青年の同性愛の話だった。ジャック・オーディアール監督のデビュー作。

犯人に撃たれて植物人間になった刑事とその犯人を捜すセールスマン。ヒッチハイクで知り合った賭博師と頭が弱く子供のようにピュアな青年。この2組が繋がっていき(つながり方も見事)、想定外のラストを迎える。

詐欺師役のトランティニャンに懐いてしまう青年ジョニーを演じるマシュー・カソヴィッツのキャラが愛おしくて、まさに天使みたいだった。カソヴィッツは先日観た『憎しみ』で監督してたけど、俳優としてもいいではないですか。今作で新人男優賞を受賞も納得。ピュアな瞳が魅力的でした。オジさん2人も味わい深くて愛おしい。また見返したくなる作品だった。

原作では、ジョニーは戦場で受けた精神的ダメージから子供のようになってしまったんだそう。原作を読んでみたくなりました。(原作『真夜中の相棒』テリー・ホワイト)
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