戦争が終結し3人の復員兵が町に戻ってくる。
上官だったアルはすぐに銀行員に復職をするが、融資の決断に悩む。
フレッドは軍務以外の職に就いていないので働き口にも困るし、妻の夜の仕事にも気を揉む。
そして戦場で両腕が義手になったホーマー。家族はその姿に困惑する。
戦場下の兵士たちというテーマを、第2次世界大戦後すぐに描くという先見性は中々のもの。
それぞれの苦悩を3者それぞれの視点で描いており、戦争の無意味さを突きつける。
特にPTSDなどこの時代では見向きもされなかった症状が出て来るのは興味深い。
これを最良の年とするのは、やはり家族や恋人などの愛が不可欠だからこそであり、孤独は敵ということを見せつける。