▪️JPTitle :「化石の森（1936）」
ORTitle:「The Petrified Forest」
▪️First Release Year : 1936
▪️JP Release Date : 1936/09
▪️Production Country : アメリカ
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record : 2022-169 再鑑賞
🕰Running Time : 82分
▪️Director : アーチー・メイヨ
▪️Writer : チャールズ・ケニヨン、デルマー・デイヴィス
▪️MusicD :
▪️Cast : レスリー・ハワード、ベティ・デイヴィス、ハンフリー・ボガート
▪️Review
戯曲の舞台を映画化した作品なので、オールスタジオ作成、そのアリゾナの砂漠を舞台にしたセットが味があり、また戯曲ならではの台詞回してが面白く観れる作品です。砂漠の寂れたガソリンスタンドという限られた空間“ワンシチュエーション）で物語が進められていき、男と女、死生観などそれぞれの価値観が巧みな台詞回しで描かれていきます。
主演はレスリー・ハワードですが、強盗グループのボスで、苛立ち、鬼気迫る様子を見事に演じている悪役時代のハンフリー・ボガートの存在感が際立っています。
本作、ロバート・シャーウッドの同名戯曲を、アーチー・L・メイヨ監督で映画化したサスペンス映画の佳作です。どこか厭世的な世界観が何とも言えない雰囲気を作り出しています。
悪役時代のボギーとベティ・デイヴィスの可憐さを愛でる作品ですね！

物語は。。。
家庭を捨ててアリゾナの砂漠を放浪している作家アラン（レスリー・ハワード）は、化石の森と呼ばれる地域から少しはなれたところでサービス・ステーションを営む美しい娘ガブリエル（ベティ・デイヴィス）と知り合い、お互い惹かれあいます。しかしそこに強盗をしでかして逃走中のデューク（ハンフリー・ボガート）一味が現われて。。。

▪️Overview （映画. comより）
「紅はこべ」「痴人の愛」のレスリー・ハワードと「青春の抗議 」「痴人の愛」のベティ・デイヴィスが主演する映画で、原作はロバート・シャーウッド作の同名の戯曲である。脚色には「真夏の夜の夢」「街の花嫁」のチャールス・ケニヨンが「海行かば(1935)」のデルマー・デーヴィスと協力し、「最初の接吻」「国境の町」のアーチー・Ｌ・メイヨが監督にあたり、「海行かば(1935)」「Ｇメン」のソル・ポリートが撮影した。助演は「ロマンス乾杯」「接吻とお化粧」のジュヌヴィエーヴ・トバン、「生活と恋愛」「海行かば(1935)」のディック・フォーラン、舞台でもハワードを助けて悪役を勤めたハムフリー・ボガードの面々で、その他ジョセフ・ソーヤー、ポーター・ホール、チャーリー・グレイブウイン等出演。

パリ

旅に出た作家
そんな彼は、その途中で立ち寄った化石の森という土地で事件に巻き込まれ……

2人ならば

会話劇
最後にアクションがあります

古い作品

ラストはなんとも言えません

車が汚いです

ガブリエル役ベティ・デイヴィス、人間というよりピエロ人形の映え方。（たまたま近頃見た一生涯の彼女の宿敵ジョーン・クロフォードの方は32年『雨』時点でカエル女だった。）嫌いというほどじゃないよ、徐々に目が慣れた。演技（への真面目さ）は当然きっとほどよし。
ほかも、合格者たちばかり。最脇の黒人に至るまで。

そんな各役者の“確かさ”が密室劇へと凝縮した後半、「黒髪マンティ（ボギー）の“出刃包丁な”重いキレ」と「金髪アラン（レスリー・ハワード）のフワフワッとしたスマートな非常識性」との鉄壁な役割分担を軸に、ブニュエル的な悪ふざけとは雲泥の差の正当すばらしい密室条理劇が堂々成立。
まず４２番アメフト男ボーゼ（ディック・フォラン）がゲス男の殻をきれいに破って名誉の負傷。男なら触発された、のであるアランが「死に甲斐を見つけてこそ捨て身になれる」と人生の有意味性を急ごしらえして勝ちしかない英雄道を進みかける。

が、────私などの挙げてみた両手に必要充分な華が投げ込まれたとは言い難い、“不毛”成分やや強いダラッとした結末に。悪人を逃がしても（どっちかっていうと）仕方ないんじゃん？　大傑作の予感が途中ずいぶん煮立ったのに、結局タッチダウンならずの惜しかった感。元の戯曲もこうだったのかな。。。
意味のある生・意味のある死を希求する意志自体は、心の琴線にタッチだったよ。