ダミアン君に恋してる

Dr.ギグルスのダミアン君に恋してるのレビュー・感想・評価

Dr.ギグルス(1993年製作の映画)
5.0
ジェイソン、フレディ、チャッキー。ホラー界の伝統を受け継ぐインパクトMAXの殺人鬼キャラクター。彼の名はDr.ギグルス───

こんなにこんなに面白いメディカル コメディ ホラーがあったなんて…!!!どーして今まで知らなかったのかぁぁぁああっ!?!

これDVDになってない、しかも知名度が低いという酷い仕打ちにプッチン💢して良いレベルだと思いますね。マジで!!

想像以上に面白い。彼のブッ飛びイカレっぷりで盛大に幕を開けるカルトちっくな冒頭シーンからしてもう100点満点だっつーの!!

オープニングクレジットのアニメーションシーンなんか、ティムバートン監督の『チャーリーとチョコレート工場』なみにワクワクした。

Dr.ギグルスは生きてる人間の心臓をえぐり出すのがだぁ~い好きっ♡精神病院を抜け出して実家の病院でお医者さんごっこを始めちゃったのさ♪

殺人鬼キャラが際立つこの手のホラーは、その殺人鬼の個性がどれだけ愛しいと感じられるかどうかにかかってる。

その点は全く心配ご無用。彼の愛嬌満載の強烈なキャラクター仕込みが期待を大いに上回ってくれる。

(自称)Dr.ギグルス…あなたはなんて最低で最高なシックサイコバスターなのだっっ!!!!?

あの野生動物のような高めの声色(?)で喉を小刻みに鳴らす独特の笑い方が気持ち悪くてとても良い!イヤなくらいに耳につく。でもそれがゾクゾクする要素としてプラスになる。
で何が面白いって、面白くて笑う時も痛がって喘ぐ時も同じ声を出すとこねwww

\\\ 笑いは百薬の長 ///ってか!?

観てるこっちまでつられ笑いしちゃうもん。ほんっと最高すぎ。腹筋崩壊www

で、そんな大暴れなサイコドクターなんだけど、実は彼は彼で死ぬほど切ない子供時代の記憶があった。医者である父親への憧れや、亡き母への想い…

"生きる心臓"への異常な執着のわけ。彼の育った背景がきちんと描かれていて素晴らしい。それがまた、Dr.ギグルスという完成度の高いホラーキャラクターを形成している。

表面上は残酷な殺人鬼ではあるけれど、私は彼が家族に対する愛情を極度に拗らせているだけだと見た。悲しさのあまり、本当の優しさや愛情表現を見いだせずに育ってしまった彼。

…って私がこう感傷に浸る暇さえ与えてくれないほどにDr.ギグルスはコミカル全開の復讐サイコ劇を魅せてくれちゃうんだもん、こりゃ参っちゃうよね♡

診察室へ乱入してきた招かれざる人物に向かって「予約を取ってあるのか?」とか、今度はその招かれざる人物が逃げようとしたら「患者は逃がさないぞ!」だとか、妄想ドクタープレイが面白すぎてヤバいんだって本当www

ツボりまくりwww
これ観てツボらない方がどうかしてるってwww

なんか、相手を故意に怪我させといて無理に患者にしてから自ら治療にあたる変態医師って感じ。

廃墟と化した診療所だけじゃなく、遊園地のミラーハウスが舞台として重要性を秘めているあたりはホラーファン泣かせなんじゃないかな。

まるで恐怖の道化師。
"白衣を着た殺人ピエロ"のよう…

私的にはここが一番ポイント高いところ。この奇怪ファンタジーっぽさが大いに気に入った。

また、こともあろうにあんなグロテスクな医療器具やこんな痛々しい医療器具まで目白押し!!こういうの苦手な人はトラウマになりかねない。もちろん私は喜んじゃうけどね(笑)

何よりかにより、作品全体に浸透しているユーモアが愛しいよねぇ♡♡♡

「悪魔のいけにえ」のハンマーパーティーあるじゃん?あの愛しさにも似た猟奇医療行為。たまらんな。

○○が音もなく座る診察室もまるでお化け屋敷。あの戦慄走る感じ、大好きすぎよ。

どこを切っても私には文句のつけようがないホラー作品として貴重な分類に入賞*☆

ラストのラストまで笑いと戦慄を忘れず楽しませくれたDr.ギグルス。

これできっと、どんな病気でさえも彼を恐れ好み、逃げ去って行ってくれるに違いない♪

大変オススメ!!!!!
これは観ないと絶対に損そんっ♪♪

*☆Keyword*☆
『心臓愛好症のサイコドクター♡』