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ラブンのbarakachanのレビュー・感想・評価

ラブン(2003年製作の映画)
3.8
目が見えなくなりつつある夫と底抜けに元気な妻のラブラブ熟年夫婦が主人公。

ヤスミン・アフマドらしく、自分が過ごしてきたであろう日常生活、そこに起こる素敵なこと、嫌なこのこと、楽しいこと、悲しいことを投影して作品は構成されている。

経済格差が、他の映画より顕著に描かれた印象。

最後、缶に石を当てて遊ぶマレーシアの遊びを、そこに登場してきたみんなで笑いながら遊ぶ場面は印象深い。
これは映画の中でも仮想が前提。
実際の現実は、映画で描かれた世界。それでもこの民族も経済格差も性別も全て超えて、仲良く笑う生活が一番幸せ…という監督の想いを感じ、ますますこの監督が好きになった。

それにしても熟年夫婦は素敵だったなぁ…羨ましい!
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