シネスキじい

モスラのシネスキじいのレビュー・感想・評価

モスラ(1961年製作の映画)
4.2

モスラ
蛾のモス

母親のマザー
から合わせたモスラと言う名前
もはや、殿堂入りのネーミング

ずっとなんですが
この、東宝特撮映画の要は
特技、特撮監督の円谷英二であり
その名前が映画プロフィールでも
殆ど記載されていないのが
寂しいです
今の日本特撮技術の礎を築いた
第一人者
このモスラでも、映像を見れば
おわかり頂けると思いますが
モスラの幼虫が渡る海
あの、海の巨大プール
ハンパ無しの大きさ!
モスラの幼虫は、なんと
8人で動かしてました
ゴジラの役者さんが頭らしかったです
頭部分の大きさは車の軽並です

幼虫は、モーターで動く小型も
複数、製作、場面によって
使い分けたそうです

そして、親モスラのあの羽の湾曲を
描く、しなりの美しさ
 
模様も若干日の丸を意識してる
のかも(持論です)

ビックリするのが幼虫の吐く

あれは、ゴムをシンナーで溶かして
スプレーで発射させてたらしいです
後に匂いが臭いと言う事で
発泡スチロールをシンナーで
溶かしたものを使用したそうです

平成モスラシリーズと
見比べてくだされば
幼虫の関節の動きの
スムーズな柔らかな動きと
平成のわずかな、ぎこちなさか
わかると思います
親モスラの羽の動きも

少ない資金を知恵と発想で
のりきる素晴らしさ

まだまだ、この映画の素晴らしさは
歌手のザ・ピーナッツを起用した
事で
モスラの唄
インファント島の唄等に
綺麗なハーモニーが加わり
より神秘的になったことですね

また、小美人の登場によって
金儲けを企む、人間の嫌らしさを
描く様になったのも、
ハリウッドのキングコングに
通じるところがあります

そしてロシリカ国から
貸し出される原子熱線砲
これは後に東宝特撮映画史に
名を刻む
あの、メッサー車(大好きです)の
原型になったと後のゴジラ映画の
中でも説明されてました

メッサー車については初登場映画で
また、詳しく

アカデミー賞を取ったゴジラ−1も
円谷英二あっての
いや
製作 田中友幸
監督 本多猪四郎
特技監督 円谷英二
この並び

他、多くのスタッフ、出演者達の
積み重ねだと思います

などモスラは非常に新しい試みが
数多く詰め込まれかちょっと
異色の映画でしたね

だって、虫なんですから
虫が一世を風靡したんですよ

今でも、、、

次作は⑧
世界大戦争です
これは全ての人に見てほしい
ある意味オッペンハイマーの
アンサー映画
ド、傑作です
シネスキじい

シネスキじい