ブタブタ

家族輪舞曲のブタブタのレビュー・感想・評価

家族輪舞曲(1989年製作の映画)
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「椎名桜子」を題材に誰か映画なりドキュメタリーなり小説なりルポなりを出さないだろうか。
バブル期に突然現れ消えた謎作家「椎名桜子」
中途半端の成功を収めた事で資料は割と沢山あるし、都市伝説な興味からも外れているのか。
「名前、椎名桜子。ただいま処女作執筆中」のコピーと共に現役女子大生を話題性と広告代理店パワーで作家としてデビューさせて見事に初めは成功した?
林真理子、山田詠美両先生が前者は怒り、後者は呆れ返った、タレント作家の走りと言える。
今の又吉直樹、加藤シゲアキといったタレント兼業作家はちゃんと作家として小説を発表し続けそして評価され作品も売れてる点から見ても椎名桜子って無茶な事してたんだなと思う。
このデビュー小説『家族輪舞曲(ロンド)』は発表前から映画化が決まっており、監督・大林宣彦(!)脚本・三浦百恵(!?)という大仰天企画でもはや完成前(ていうかまだ発売されてもいないのに)大傑作!直木賞確実!!とか言われて実際30万部の大ヒットになった(らしい)
簡単に言うとサガンの処女作『悲しみよこんにちは』を焼き直ししたみたいな内容。
(しかしサガンは18歳で書いたんだから女子大生作家と言ってもバカにしちゃいかんのは分かってるが)
表紙に作者の写真がでっかく載ってる本は大抵ゴミである。
小説だけでなく本作のVHSビデオも作者の椎名桜子のドアップがパッケージ全面にでっかく写ってる。
フィルマークスではパッケージが載ってないのが残念。
確かテレビで見た気がする。
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