デニロ

夜の素顔のデニロのレビュー・感想・評価

夜の素顔(1958年製作の映画)
3.5
京マチ子映画祭での一篇。何で観ようと思ったのかわからぬまま出掛けたが、何かで日本版『イヴの総て』と書いてあったことを思い起こした。

細川ちか子を京マチ子が喰い、京マチ子を若尾文子が喰う。そしておとなしそうに京マチ子の家の手伝いをしていた内弟子が師匠の着物を手にしながら艶然と微笑んだりしたらぞっとしたろうに。ところがラストで若尾文子が、わたしが師匠の後を立派に務めさせていただきます云々と言い放ってしまったので気味の悪さがなくなった。

佐渡おけさ、木曾節、阿波踊り等々を踊って、京マチ子、若尾文子も大変でしたね。現地に行ったんだろうか。

1958年製作公開。脚本新藤兼人。監督吉村公三郎。
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