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ドクトル・マブゼの324のレビュー・感想・評価

ドクトル・マブゼ(1922年製作の映画)
4.0
賭博黙示録インフェルノ。人心無くした悪魔の眼力・カリスマ性とその肖像。愛や幸福は無く、全てはidle gameという虚無。あるのは欲望と力への意志。死者の幻影。あらゆる罪を犯す冒頭の流麗な列車強盗連携、紙幣偽造、株式操作、変装、催眠、イカサマ、拉致、毒ガス。宿敵を海へ小舟流しという生ぬるさ。ギミックが良い。地下の秘密の部屋、カジノのディラー隠し蓋上下移動、バレイドリア的にモンスター化時計や機械がかわいい。技巧的なカジノと降霊会テーブルの円形・手の対比、2シーンのクロスカッティング、タイポグラフィ、地図から現地実写アイリスイン。
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