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百万円と苦虫女のkazu1961のレビュー・感想・評価

百万円と苦虫女(2008年製作の映画)
3.7
🔸Film Diary————————————————-
▪️本年鑑賞数 :2021-530 再鑑賞
▪️#死ぬまでに観たい映画1001本 ※※※/1001

🖋前科があるが故に百万円貯めるごとに家を引っ越しし、人間関係に距離を保とうとする主人公鈴子。そんな鈴子が引っ越しをするたびに少しづつ成長していく様を、蒼井優が等身大のリアリティをもって演じているロードムービーです。

🖋前科となる事件を起こすことになるシェアハウス、海の家、桃農園、郊外の少し広い部屋。。。それぞれの場所で登場する人たちとの距離を計り、でもそれぞれの人たちに良かれ悪しかれ影響されながら成長していく、結局は1人では生きていけないんですよね。何かから逃げ続けていても結局は逃れることはできない。エンディングの主人公の表情を見れば“前向きに生きることこそ強い!!”ということが見事に表現されていますね。

🖋暗喩に使われているのがカーテン。引っ越しをするたびにまず行うのは窓にカーテンをかけること。これは外の世界を遮断してることの表現ですね。なのでラストは窓を思いっきり開けて。。。

🖋またこの世界観はいかにも監督のタナダユキの世界観。ほろ苦い青春を巧く映像化しています。。後にタナダユキ監督と『ロマンスドール』でタッグを組むことになる蒼井優の“物憂げ”な魅力が存分に発揮された作品です。共演者も森山未來をはじめ、ピエール瀧や笹野高史、佐々木すみ江ら個性派が脇を固めています。

😌物語は。。。(参考:yahoo movies より)
就職浪人中の鈴子(蒼井優)は、アルバイトをしながら実家で暮らしていた。彼女は仲間とルームシェアを始めるが、それが思いも寄らぬ事件に発展し、警察の世話になる。中学受験を控えた弟(齋藤隆成)にも責められ家に居づらくなった彼女は家を出て、1か所で100万円貯まったら次の場所に引っ越すという根無し草のような生活を始める

🔸Database————————————————-
🎥邦題 :『百万円と苦虫女』
原題(英題):※※※
🎥製作国 :日本
🎥初公開 :2008
日本公開 :2008/07/19
🎥上映時間 :121分
🎥受賞 :※※※
🎥監督(製作):タナダユキ
脚本 :タナダユキ
原作 :※※※
撮影 :安田圭
音楽 :櫻井映子、平野航
出演(声優):蒼井優、森山未來、ピエール瀧、佐々木すみ江、齋藤隆成、モロ師岡、笹野高史

🔸Overview (映画. comより)———————
「さくらん」の脚本家タナダユキが監督、「ニライカナイからの手紙」「フラガール」の蒼井優主演で送る青春ムービー。短大を卒業後、就職もできずフリーター生活を送る鈴子。ひょんな事件から家族の元を離れ、100万円を貯めるごとに引越しを繰り返す生活を始める。様々な人との出会いを通じ、鈴子は少しずつ人の心の温かさに触れて成長していく。共演に森山未來、ピエール瀧ら。主題歌はクラムボンの原田郁子が担当。
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