nekoneko

他人の顔のnekonekoのレビュー・感想・評価

他人の顔(1966年製作の映画)
4.2
観たかった休日映画7本目
安部公房の小説は昔読んだことがあるけれど…映画は初めて!

主人公は大火傷を負った「男」(仲代達矢)
顔を失った男は全く別人の「顔」を手に入れて自分の妻を誘惑しますが…

包帯をミイラのように巻いたスケキヨと
人工皮膚(仮面)をつけた和製ルパン三世か?笑

私の知らない1960年代と知っている俳優陣の若かりし姿にドキドキ♡しました
(田中邦衛さんが五郎さんだった)

自ら社会を拒絶する「男」と社会から拒絶された醜い火傷の顔の「女」の対比と「孤独」が描かれています

顔にケロイド状の火傷を負った女性が美し過ぎて後から調べたら!
小澤征爾さんの奥様で驚きました(現在もお美しい品のある御婦人)

「顔」を作った精神科医(平幹二郎)の病院が何とも不気味で芸術的な空間ですがアレは例えるなら死後のセカイのよう…

「美女と野獣」や「エレファントマン」「シラノ・ド・ベルジュラック」「絶対の愛」などの作品とはまた違った世界観の映画に新たな「ガツン」を頂きました

今年は安部公房生誕100年の年だそう
また他作品読み返ししようかしら

ベストムービー更新しました☆
nekoneko

nekoneko