ミナズキ

他人の顔のミナズキのレビュー・感想・評価

他人の顔(1966年製作の映画)
3.5
勅使河原宏監督作品。安部工房原作・脚本。122分。

-2024/1/2(火)-①
哲学と映像美と世界観に殴られたような映画。
ラストの能面の群衆の中に紛れながら歩くシーンは恐ろしかった。誰もが仮面を被って生活している世の中。女性は化粧という仮面(誰もが公認しているもの)、仮面・服装によって内面も変化していく。
会話のテンポが良すぎる。無駄がない。
歌舞伎の"ポン"と音がなる太鼓がなぜか心地よかった。
安部工房の作品は好きなので見ることができてよかった。しかし、配信サービスでは視聴不可能なので残念。
考察、ペルソナなど哲学が好きな人、シュールな不思議な世界が好きな人におすすめです。