ギターだけを持ち旅をする
世界の中心を目指しているみたいな
ストリートミュージシャン エル・ガジョ

トランペットで強烈な起こされ方をしても
踊りながら起きるエル・ガジョは元気
若者たちが視界に入らないみたい

愛は単純ではないんだと言いそうで
あまり話さずかなり渋い
ガジョはキューバを歩いてまわる
心地良い街並み
なかには音楽が上手いのかなんなのか
かなり変な人も出てくる
トランペットのオジサンはわけわからない

エル・ガジョのギターを直す傍で
微風を受けながらアカペラで歌う
Milta gonzales の「Total」が気持ちいい

エル・ガジョの道
キューバ音楽の源流

https://youtu.be/-YJQJ5sLgdI

音楽と演奏者にカメラを向けた。それだけの自然が人工的な世界に勝るのであれば我々は普段なにと戦っているのだろうか。同タイプの作品の分母が増えれば淘汰されるであろうが少なくとも今はまだニッチな需要に応えている。
小洒落た演出やよくある旅行記風のスライドショーは別に無く画面は寄り気味で過度に背景を提示したりもしてこない。それでも異文化の魅力は十分存在。非日常にうつる日常に干渉することに辟易としていた最近のドキュメントだがアート的手法を取らず回避していて驚いた。
ちなみにさり気ない人間ドラマとしての楽しみかたがあるためきちんと映画的。音楽ライブに劣るような媒体を変えただけのものではない。特に音楽と謳いながら歌わず嫌な顔をする初老。またはヒップホップとの音楽交流はユーモラスでありまさに文化人間交流であり秀逸だったと思う。
ここまで言ってなんだけどキューバ音楽を撮ったそれ以上でもそれ以下でもない作品。

ドキュメンタリーでミュージカルって実現するんだ、、