ジョー

ヤンヤン 夏の想い出のジョーのレビュー・感想・評価

ヤンヤン 夏の想い出(2000年製作の映画)
3.5
監督・脚本 エドワード・ヤン

ひと夏と言ったって、家族それぞれに物語がある。観客は家族それぞれ何があったか知っているからこそ、顔を合わせしたときの表情に共感が持てる。仕事と看病で逃げ出したくなる母親、出張で東京にいくついでに初恋の女性に出会う父親、隣のひとの恋人を奪ったティンティン、おばあちゃんに正直になれないヤンヤン。4人が同時に映ることはすくないが、みんな暑苦しい期間を過ごしてきた。とくに好きだったのは父親の東京出張で、「人生をやりなおそうとするのは1度きりでいい」と、今結婚している妻のまでのいう。彼女との結婚で、父親は人生をやり直すことができたのだと思うと、刺さることばだ。自分のやり直す時期はいつくるのやら、やり直すものはあるのかな。
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