久々魔空空間

闇の列車、光の旅の久々魔空空間のレビュー・感想・評価

闇の列車、光の旅(2009年製作の映画)
4.0
『この映画を撮った時、日系3世の父親とスウェーデン系アメリカ人の母親を両親に持つ日系アメリカ人監督キャリー・ジョージ・フクナガは32歳。』だったとのこと。

実際にホンジュラス人と密入国貨物列車に乗ったり、その列車に乗っているときにあった事故で両足を失った少年や、密入国に失敗した人たちがいる国境沿いのシェルターを訪ねたり、ギャングのメンバーに会ったりしての準備が完璧なおかげか、メインのキャスト以外はその場にいた素人を使っているせいか、臨場感が◎。

『アメリカに着けば豊かになると楽観視している人や幻想をいだいている人はいませんでした。旅はもはや生存するための方法であり、必要に迫られていて、何よりも経済的事情によるもの。ホンジュラスでは牛乳が15リンピラするのに対し、一日の稼ぎはたったの45リンピラ。経済が崩壊し、多くの人が、家族をまともに食べさせることもできずにいます。』by キャリー・ジョージ・フクナガ。
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